2022年9月シルバーウイークに、美食の街 スペインのサンセバスチャンと世界的なワインの産地 フランス ボルドーのワイナリーを訪ねました。この記事「サンセバスチャンからボルドー ワインの旅 (11)」では、ボルドー左岸メドック地方のワイナリー(2)として、シャトー・ラグランジュ(Ch Lagrange)について紹介します。
サンセバスチャンからボルドー ワインの旅 目次
- 計画段階
- いざ出発
- マドリードにて
- サンセバスチャン 1日目
- サンセバスチャン 2日目
- サンセバスチャン 3日目
- サンセバスチャン バル巡り
- ピラ砂丘と牡蠣の養殖場
- サンテミリオンワイナリー
- ボルドー左岸ワイナリー(1)
- ボルドー左岸ワイナリー(2)
- ボルドー左岸ワイナリー(3)
- そして帰国
※クリックしてもリンク先に飛ばない項目はこれから書いていく予定です。
ボルドー左岸ワイナリー(2)
ボルドーのワイナリーについて
ボルドーのワイナリーは右岸と左岸に分かれています。
ボルドー左岸は平坦で、メドック、マルゴー、サンジュリアンなどがあります。葡萄の品種はカベルネ・ソーヴィニョン中心で男性的な味とされています。
シャトー・ラグランジュ(Ch Lagrange)
シャトー・ラグランジュは、サン・ジュリアン村に位置する、メドック格付け第三級シャトーです。
シャトーの歴史は古く、すでに17世紀のワイン地図に登場しています。19世紀半ばルイ・フィリップ朝で内務大臣を務めたデュシャテル伯爵のころに生産量は大幅に伸張。1855年のパリ万博を機に制定された公式な格付けでは名誉ある「グランクリュ3級」に格付けされました。
その後所有者が替わり品質が低下した時期もありましたが、1983年、サントリーが経営に参画。 欧米以外の企業として初めてシャトー経営に乗り出しました。荒れ果てた畑の改植、醸造設備の一新。朽ち果てたシャトーの建物の修復と大変革を遂げ、ようやくグランクリュ シャトーとしての名声を復活させることができたのです。(サントリーワインショップのサイトより引用)
たびたびじろうは、以前銀座の試飲イベントでシャトー・ラグランジュの当時General ManagerであるMatthieu Bordes氏にお目にかかったときに、近々ボルドーに行く予定であることを伝えると、「来るときは連絡してくれれば歓待しますよ!」との社交辞令を頂いていました(^^; 2020年に行く予定でBordes氏に連絡を取ると、なんとBordes氏は社長になっていて、ワイナリー見学とランチを快くOKして下さったのです。
※注)シャトー・ラグランジュでは基本、ランチは提供していないそうです。以前JALパックで「シャトー・ラグランジュでワイナリー見学とランチ」というツアーを見たことがあり、尋ねたところ、少人数の団体向けに依頼があれば受け入れているとのこと。仲介でお願いしたAMTボルドーの大矢さんがなんて言ってくれたのかはわかりませんが、最終的にたった二人のために特別にシャトーでのランチを受け入れてくれました。
ワイナリー見学
シャトー内でランチ
つづいて、ランチです。
シャトーの建物内の特別室に案内していただきました。
男性部屋、女性部屋という名前がついた各部屋には、日本絵画、フランス絵画が飾られており、ここでも和仏のコラボが感じられました。
日本絵画が多く展示されていました。
ランチは、我々のためにわざわざ日本人シェフを呼んで準備してくれました。料理も和仏のテイストが感じられるものでした。
頂いたワインは、シャトー・ラグランジュ レ・フルール・デュ・ラック 2020(白)、シャトー ・ラグランジュ Grand Cru Claseeの1996年、2005年、2010年(赤)。いずれもファーストワインで、エレガントなタンニンとブラックベリーの濃厚な果実味をふんだんに味わうことができました。
ワイナリー見学、素晴らしい料理とワイン、そして豪華な特別室。本当にMatthieu Bordes氏のおかげで素晴らしい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
このあとは、ボルドー左岸メドック村、有名なワイナリーが集まっている メドックワイン街道に向かいます。